研究内容
協調作業支援環境
スマートフォンやタブレットPCといった電子端末の利用者の増加にともない,これらの電子端末を持ち寄って”協調作業”を行う機会が増えています.協調作業とは複数人が互いに協力しあいながら行う作業であり,一人ではなし得ない新しい価値を創造することができます.
本プロジェクトでは,協調作業の支援を目的にした研究を行っています.特に,携帯端末の特性を活かした新たな作業形態およびユーザインタフェースの提案を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2022年度・2021年度)】
- 在宅ワークにおけるつながり感強化のための雰囲気共有手法
- リモートワーク環境におけるマルチタスク中の会議参加支援システム
- 遠隔チーム開発下の作業者の状態共有によるコミュニケーション支援
- 顔を写さない学生間のオンライン創造会議における活性化支援
- Collaborative and Interactive Reading Environment to Increase Engagement for Literary Works
- 教室内での移動を可能にする天井画像を用いた携帯端末グループ化手法
- SCORPION: Slide Coordinator to Review Presentation Items Optimally and Nonverbally
IoT/フィジカルコンピューティング
近年,スマートフォンやスマートウォッチ等,携帯して持ち運べるモバイル端末の普及が著しくなっています.
こうした端末やビーコンなどの媒体を用い,ユーザの状況や変化を認識できます.また,認識したユーザの状態に基づいて,睡眠や運動に対してアドバイスを与えたりすることもできるようになります.本プロジェクトでは,センサ基づいて情報を提供し,問題を解決するシステムについての研究を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2022年度・2021年度)】
- 眼精疲労の軽減を目的としたスマホ使用時の顔姿勢測定手法
- スマートウォッチによる心拍数計測に基づいた短時間睡眠支援手法
- コミュニケーションツールにおける忘却曲線を考慮した通知管理手法
- 運動の失念防止を目的とした活動量に基づく通知手法
- Development of Smartwatch Fitness Application that Motivates People Based on Fogg’s Behavior Model
子ども向けプログラミング学習支援
2020年から小学校においてプログラミング教育の必修化が決定するなど,初等教育におけるビジュアルプログラミング環境を用いたワークショップや授業が近年注目を受けています.本プロジェクトでは,協調学習支援やコミュニケーション支援といった参加者の交流支援を目的とした研究や,アイデア共有支援や相互評価支援といった児童の学習支援を目的とした研究など,ワークショップの参加者に対して高い教育効果をあげることを目標とした研究を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2022年度・2021年度)】
- 複数人でのプログラミング体験を向上させるScratch上での共同実行環境
- プログラミングワークショップ参加者間でアイデアの共有を可能にするプロジェクト動画共有システム
- Scratchにおける正誤判定表示によるプログラミング支援手法
- ピアマッチング機能を持つスモールステップ型協調プログラミング学習システム
- 学習振り返り支援のためのビジュアルプログラミング画面録画要約手法
- 遠隔環境でのプログラミングワークショップにおける進度確認支援システム
ソーシャルネットワーク
近年は,TwitterやFacebook等のSNSが普及しており,新たな友人関係の構築や講演会や勉強会といったイベント情報の拡散などに利用されています.このようなSNSでは,日々膨大な数の投稿がユーザからされており,投稿された情報に対して様々な試みがなされています.
本プロジェクトでは,SNSでユーザから配信される情報を収集・解析することで,目的にあわせたユーザの推薦など新たな価値を見出す研究を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2022年度・2021年度)】
- レビューから抽出されたキーワード選択における映画推薦手法
- 他者の視線情報を用いた注目部分の強調表示によるWebページ閲覧支援
- 一人暮らしの大学生がもつ複数要因を考慮したレシピ推薦手法
- 検索情報を強調表示する閲覧支援システム
- 習慣化における目的の統一に着目したグループ形成支援ツール
- 楽曲再生と写真撮影の履歴に基づく懐かしい記憶の想起に繋がる楽曲推薦手法
- 複数利用者により共有されたアカウントにおける履歴分類手法
- 文字情報を読む作業における通知タイミング制御